リーズ大学で何を学べる❓

リーズ大学には、学部課程が560コース、大学院コースは300コースあると言われています (リーズ大学日本語サイト)。
すごいたくさんありますね。医学、社会科学、数学、音楽、アート…。国立大学で規模も大きいので、満遍なく学べます。
私はリベラルアーツ科の大学から交換留学で来ているため、割と幅広くいろんな授業を取っています。
… … といっても、一学期目は希望していた授業のほとんどが取れなかったため、ビジネス中心ですが(それでも結構楽しい)。
まだ二週間が経った段階なのですが、いくらかご紹介したいと思います!
TRAN 2064: Exploring Transport and Society
(交通と社会)

一言でいうと、“人の移動”に着目した授業です!
リーズ大学には “Institute for Transport Studies (交通研究所)” なるところがあり、
その中の 専門外となる学生に対しても向けた授業 (discovery moduleといいます)となっています。
シラバスを見て「おもしろそう!」と勢いで登録しました笑
地域のつながり、バーチャル旅行、グローバリゼーションと旅の文化など…。
都会と地方の二拠点生活を送るスタイルに興味があったり、
休学しながら”旅”をあれこれ重ねてきた結果、”人の移動とは何か” について、より深掘りしてみたい気持ちに。
授業内容としても、カナダのオンタリオ州や、スペインのバルセロナ市での取り組みなど
様々な国のケーススタディ(事例)を取り扱うので、なかなか飽きません。
ただ、他に優先させたいものがあったので 二回分の講義を受けつつも、やむなく履修から落とすことにしました ;(
LUBS 2095: Understanding Data in the Social Sciences
(社会科学におけるデータの理解)

率直に、“データ” “数字” に強くなりたい、と思って取りました。
理由としては… アカデミックな方向に行くにしても、ビジネスに行くにしても、
量的データを取り扱えるようになるのは 必須になるだろうな、と思ってのことでした。
前者は学術的な研究において、後者はマーケティング調査・分析などにおいて。
“Python”というプログラミング言語の使い方を学びながら、
大量に蓄積されたデータを 図にしたり、計算して分析したりします。
初週は割と乗り越えられたのですが、二週間目から 「んん❓」と少し置いてけぼり状態に…笑
覚えないといけないコードが多いので大変ですが、「これを乗り越えたら強くなれそうだな」という気がして、まぁまぁ充実しています。
自習でこなしつつ、追いつけるようにしていきたいです。
LUBS 3002: Diversity Management
(ダイバーシティ・マネジメント)

多様性を、いかにして組織の力に変えていくか?
国籍でも、年齢/世代でも、性別でも、障害者でも。
インターネットやSNSの波及を通じて、人も場所も問わなくなっていく。
特に日本において…年功序列かつ男性中心と、わりと均一性を帯びた組織図がこれまで中心でしたが、
2020年以降を迎えた中、そのモデルからの移行期にある気がします。
デジタルネイティブであるY世代(80~90年代生まれ)・Z世代(90年代後半以降生まれ)が、これから社会の中枢を形成していく。
それを考えると、働き方の流動性・また柔軟性をとらえた人事について、リテラシーを持っておくのも必要なことなんじゃないか、と思いました。
まだ一回しか授業を取っていないので、なんとも言えないですが…面白そうな予感がしています!
レクチャーが週一回、セミナーが週一回あり、インプットとアウトプットの双輪でやっています。
LUBS 3051: Digital Information at Work
(仕事におけるデジタル化)

“情報社会”をどう生き残っていくか、という授業です。
過去50年間で飛び交う情報の量は、人類史の過去5000年分を超えるとも言われています。
インターネットにソーシャルメディア…。
これほどまでに情報が氾濫する社会は、今の時代を置いてない。
だからこそ、いかにして取り込んで効率良くマネジメントしていくか、が求められています。
毎週の授業と、5回分のセミナーを終えてから、以下の課題が求められています。
@以下のトピックから1つ選び、2,500 wordsでエッセイを仕上げる。
・ソーシャルメディアを業務で利用することのデメリットは何か
・組織においてビッグデータを使用する際の、倫理的な暗示は何になるか
・”知識/情報”を仕事においてやり繰りする際、困難となり得るのはなぜか
@自身の将来の職場/キャリアにおいて、どうデジタル化に対応していくか。↑と組み合わせて500 words。
なかなか実践的な側面も求められるため、アカデミックとも併せつつ 掘り下げて学んでいけそうです。
LUBS 3530 Advertising and Promotional Management
(広告・販売促進のマネジメント)

我ながら、マネジメント系が多いですね笑
こちらは 組織において、ある製品やサービスをいかにしてconsumerの元へ届けるか、を徹底的に煮詰めて考える授業です。
コカコーラのやっているキャンペーンを分析して議論し合ったり、PRにおけるコンセプトや考え方をひたすら叩き込んだり。
1回の講義でかなりの用語が飛び交うため、Note-takingが大変ですが、その分充実度は高いです。
自分はビジネス専攻でなく、マクロ経済もミクロ経済も きちんとした授業を受けていないのですが、
数学や数値よりも どちらというと心理学等も交えた内容が多いため、わりと楽しくついていけてます。
PSYC1619 Psychology for Healthy Minds
(精神医療における心理学)

こちらは心理学部からひとつ。
精神的な病はどうして生ずるのか、またその起源はいつからあるのか、などを文献を読み解いて考えたりしつつ、
どう解決していくべきなのかを、生物学的・環境的・個人的な要因等に分解して、多角的に考えていきます
(カウンセリングの手法なんかも習ったり)。
自分自身が精神的に落ち込むこともあったため、身近な問題として感じていたことと、
同じように悩んでいる人のためにも、何かできることはないかな? と思ったのが取ったきっかけです。
週1回・1時間のレクチャーだけでけっこう密度は薄い感じなのですが、
その分自習して文献を読む時間があっていいかな、と思ってやっています。
全体的な感想(二週間が経って)
おおむね、授業は満足しています!
私はもともとメディア系の授業を中心に取りたかったのですが、事前にほとんど落とされてしまった分、最初は落ち込んでいました。
ただ、その代わりに興味のあったビジネス系列の授業を取り、今学期は実践的な面を強化することにしよう、という目標でやっています。
リーズ大学のビジネススクールはレベルもなかなか高く、結果としてはこれで良かったのかも。
しかもキャンパスがかなりおしゃれで… これはまたの機会に笑
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