ヨーロッパの最貧国?アルバニアで日本との絆を感じた話【観光/旅行】

さすらうフクロウ。
さすらうフクロウ。
ネコくん、この国旗がどこの国のものか わかるかい?
ほお。さすらいのフクロウくんがぼくにクイズかい。当ててみようじゃないか。
ためらうネコ。
ためらうネコ。

ナゾの国旗...?
ナゾの国旗…?

・・・ ・・・。真っ赤な背景に、強そうなワシみたいなのがつながってるぞ。ヤケにたけだけしいデザインだなぁ。
ためらうネコ。
ためらうネコ。
うーん、さっぱりわかんないや。でも、なんだか自己主張が強そうな国だね。あんまり穏やかじゃなさそうな・・・。
ためらうネコ。
ためらうネコ。

さすらうフクロウ。
さすらうフクロウ。
そうかもしれんなぁ。
答えは「アルバニア共和国」といって、
バルカン半島の端っこにある国だよ。
アルバニア 場所
アルバニア 場所
ひゃー、すごいな。かなりの奥地だね。ヨーロッパと呼んでいいのかな。どんなところなのか 想像もつかないや。
ためらうネコ。
ためらうネコ。

さすらうフクロウ。
さすらうフクロウ。
ぼくはかつて、この国に足を運んだんだ。
さすらうフクロウ。
さすらうフクロウ。
「鎖国国家」「無宗教を強制」「ヨーロッパの最貧国」・・・など、ぼくが事前に調べた範囲では、なかなか凄まじい情報でいっぱいで、刺激的な国に違いないと思った。
さすらうフクロウ。
さすらうフクロウ。
でも、現地の人に泊めてもらったり 街を案内してもらう中で 意外と日本との絆が深い国なことも感じたんだ。
さすらうフクロウ。
さすらうフクロウ。
今回はその話をしよう。


●アルバニア共和国とは?

アルバニアの街並み
アルバニアの街並み

ヨーロッパに位置しつつも、約400年間にわたってオスマン・トルコ帝国に支配されていました。
現在ではおよそ7割近くがイスラム教徒の国です。

なので、街を歩いていても どこか中東・南アジアのような香りが感じられます。

第二次世界大戦後は、共産主義の政権が国を担いました。
しかし、極端なまでに 独自路線をつらぬいたことから
西側諸国や近隣のユーゴスラビア連邦に加えて、
ソ連・中国・北朝鮮など他の社会主義国とすら断交

ほとんど鎖国状態とも言える状態に陥り、
国内の宗教活動もすべて禁止させられました。

そんな状態が長年続いたため、経済的にもバルカン半島の中で最下位のGDPを記録。
90年代以降になってから、ようやく開放路線に傾いていきました、とさ・・・。


●ただで泊めてもらった@首都ティラナ

旅人とローカルホストの仲介プラットフォーム「Couchsurfing」を利用して、
現地のアルバニア人の家に ただで泊めてもらいました。

男性の看護師で、首都のティラナにお家があるとのこと。
街にはショッピングモールもあったり、けっこう都市としての整備が行き届いています。

ティラナの中でもおしゃれな通り
ティラナの中でもおしゃれな通り

何やら、日本に行ったことがあるという友人がいるらしく、ぜひ会わせたいとのこと。

自分としては、現地の人から この国の話をとにかく聞いてみたいと思ったので、
もってこいだ!と、快諾しました。

ホストさん宅のすぐ近く
ホストさん宅のすぐ近く

合計で3泊間お世話になることに。
お家は集合住宅のようなところで、どことなく共産主義時代の名残を感じさせられる。

ホストのDankanさん(仮称)とは、ティラナの中心部で会った後、そのまま家まで連れていってもらうことに。
その日の晩は、仕事の話や、国の経済や政治のことなど・・・。
いろいろと語り尽くしながら アルバニア社会の入門を学ぶ。
ともあれ、アルバニアに着いて間もないころだったため、早めの就寝。翌日に例の友人と会うことに。

泊めてくれた人たちと。
泊めてくれたDankanさんと、その友人Albertさん。市内のカフェにて。

翌朝、泊めてもらっていた家の近くからバスに乗り、市内中心部へ。
その友人・Albertさん(同じく仮称)とは、カフェで出会った。

「はじめまして!Albertです。ようこそ、アルバニアへ。」
と、日本語であいさつしてくれた。まさかここで母語に触れられるとは・・・。

なんでも、彼はつくば大学の研究センターで
GPSや地震の計測にまつわるプロジェクトに参加し 日本に滞在していたとのこと。
「日本のごはんはとてもおいしかったな~」なんて、笑いながら話していました。

(ティラナで開かれた 日本の天皇誕生日の祝賀会にも呼ばれてたりしたそう。
あとから気づきましたが、実はなかなかの大物な方でした…)

カフェで語り尽くしたあとは、アルバニアの民族・歴史博物館なども案内してもらいました。
こう言ってはなんだけど、ある意味、ただで通訳ガイドをしてくれたという。さすがのカウチサーフィン。


●日本が好き!なアルバニア人女性

Albertさんにお礼をして別れた後、もうひとりのアルバニア人と待ち合わせをすることに。
彼女とも、同じくCouchsurfingから知り合いました。

アジアの文化、とくに日本に興味がすごくある!」ということで、
ぜひ話を聞きたい、というメッセージをいただいたことから 待ち合わせの約束をする。

たしかに、彼女からしたら 日本人がアルバニアに来るなんて、滅多にないことだから貴重なんだろう・・・。
(在留邦人数は わずか17人 /2017年10月時点)
数十年前のこととは言え、鎖国時代の名残もあってなおさら
カウチサーフィンは貴重なプラットフォームなのかもしれない。

自分としても、アルバニアの人と関われる機会はこの滞在をほかに置いてないだろう、と考えていたので
とてもワクワクしていました。

アルバニア人の女性と。
アルバニア人女性・Stacyさん(仮称)と。

移動式遊園地?ぽいところでしばらく待っていた後、それらしき人が!
思っていたよりも少々小柄な方で、どこか親近感を誘う雰囲気が。

自分よりも1~2歳年上とのことで、年齢も近く 気楽に話せました。
大学ではアートを専攻して、近年卒業したとのこと。

……率直に言えば、とても美人さん(!)でした。
混血が進んでいるからなのか、アルバニアにはそんな方が多い印象です。

とはいえ、すでに彼氏さん(韓国人)もいるというため、
普通にお互いの国のことを話したりして、カフェで話をしました。

ジブリ映画のこととか、信じている宗教のこととか。
近い将来なにをしたいと思っているか、食習慣の違い、とか・・・。

意外と身近な共通点があったり、またアルバニアと日本との違いを いろんな角度から考えてみるのも面白かったため、
あれこれと いろんなトピックを巡りながら 数時間盛り上がり 話し合っていました。

「鎖国時代って、どんな感じだったの?」
「私の親世代とかだと 海外に旅をしようとするだけで 逮捕される羽目になっていた人もいたよ。すごく窮屈な時代よね。」
「なんと…」

その中でも、特に記憶に残ったことがある。
映画やアニメなど、ポップな話題から一転して 政治や社会のことを語るとき 一変した。

アルバニアの将来
アルバニアの将来

「この国はとても貧しいし、とにかく政府がひどく腐敗している」
「官職の買収や賄賂は当たり前のように飛び交っているし、政治家はマフィアの組織ともつながっていたり。
唯一の希望は 海外に出て学ぶ優秀な留学生たちだけど、それも少数派。この国の将来がどうなっていくのか、正直分からない…。」

最初アルバニアに足を踏み入れたとき、「なんだかえらい異国に来たな」と感じていた。
まったく違う風土の中で、そこに住む人がどんな思いで毎日生活しているのか想像もつかず、遠い距離感を抱いていた。

しかし、お互い話しているうちに、彼女は自分と同じ、対等なひとりの人間なのだ、という親近感が強く芽生えていた。
同じ映画に感動し、同じ音楽に心を躍らせ、同じ食べ物をおいしく味わう。
だからなおさら、同じ対等な人間として これほどの失念感を心根に抱かせてしまうほど 違いを生んでしまうものが何なのか、考えざるを得なくなった。

生まれた場所が違うだけで、人生のアドバンテージが愕然と変わる。
日本はそれなりに知られている国だし、彼女もその文化を大好きだと言ってくれている。
けど、自分はアルバニアのことを何も知らなかったし、少し調べてもただ「カオスそうな国だな」程度に思うだけだった。

同じひとつの国同士であっても この間に生まれているものが何なのか、気になった。

そもそも…なぜヨーロッパの中でも、西は栄えて 東は遅れを取ったのだろう?
イタリアやフランス、イギリスやドイツなんかは だいたいどこへ行っても華やかなイメージで通っている。
世界からも観光客でいっぱいだ。
ところが、西からちょっと東に移すと、「危なっかしい」「治安が悪そうだから行かないほうがいい」とまで敬遠される。
なぜなんだろう。なぜ、東西でこんなに違いが生まれるのか・・・。

彼女はひとりの友人として好きだったし、だからなおさらよく考えてみたいと思った。
もっと勉強する必要がある。何が国や社会の違いを生むのか。
どんな制度的・歴史的な違いがこのギャップを生むことになるのか。
なにがこの差を詰めることにつながるのか。

大学に帰ったら、比較政治学とか文化人類学とか いろいろ学びたいぞ。
気づけばそんなモチベーションが高まっていった。


●アルバニア旅で得たもの。

ティラナの夜。クリスマスも近かった。
ティラナの夜。クリスマスも近かったころ。

カフェを後にし、彼女としばらく夜の道を歩きながら語った後、帰途につく。
クリスマスの時分が近づいていたこともあり、少々寒かったけれど 街や歩道が装飾でにぎわっていた。

今回泊めてくれたDankanさんも、街や博物館を案内してくれたAlbertさんも、
長時間話してくれたStacyとも。自分が日本に生まれたから得られた縁だ。

何も想像できなかった国で、このような出会いがあるとは、思ってもいなかった。
また逆に、こうしたアルバニアのような国も もっと日本で知られたらいいなとも思う。

(ちなみにアルバニアは、3.11の大震災時 10万米ドルを日本に寄付してたりする)

生きたひとりの人と話し、心を交わすだけで その国に対しての印象が 大きく異なる。
そんなことを実感した旅だった。


意外と、日本文化が好きなアルバニアの人も多いんだねえ。正直、行くのはちょっと怖くもあるけど、少し興味が出てきたよ。
ためらうネコ。
ためらうネコ。
さすらうフクロウ。
さすらうフクロウ。
実際、とても貧しい国だったとは思うけど そんな国の旅だからこそ 深く考えさせられたな。何も想像できなかった国を訪ねるのは、こういうところが醍醐味だね。
それでこその、さすらいだな。
ためらうネコ。
ためらうネコ。

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