海外の旅には支出がつきもの。
とくに宿泊費や食費は 滞在しているだけでかかってきますね。
そんな中、2週間の間ずっと ほぼ支出ゼロで過ごしたお話。

「Workaway」という 旅人とホストをマッチングさせるプラットフォームを利用していました。
現地の家庭でボランティアをする代わりに、ただで滞在させてくれ ごはんも出してくれる(※)、というものです。
※ホストによっては、旅人の負担となることもあります。
「今ヨーロッパを横断する旅に出ている」と、旅の計画を公開していたことで
ポーランドの地方に住まう あるホストさんからメッセージが来た。
「あなた、スペイン語を習っているのね!わたしたちの娘は今ホームスクーリングをしていて。
彼女に よかったら教えてくれないかしら?」
大学でスペイン語を学んでいたこともあって、自己紹介欄にちょこっと書いていたのだ。
正直、教えられるほどの自信はなかったけれど 家事手伝いなども含めて、とのことだった。
せっかくのオファーなので、向かうことにした。
二週間で体験したこと
1. エントツがあるお家でのお仕事

ぼくが宿泊させてもらったところは、とっても広かった。
地方にあったこともあって、のびのびとしている。
日々のお仕事といえば、このお家の家事手伝い。
掃除をし回ったり、家族の人数分のごはんをつくったり(費用はホストさん持ち)、
はたまた 地下室の壁をペンキで塗ったり。
娘さんの勉強を見ることもあったが、むしろそちらの仕事がメインになった。

あとは、外の小屋から薪を持ち出して 暖炉にくべる、という日課。
おとぎ話みたいな生き方を目の当たりにし、ついつい喜ぶ。

もうひとり、同じく旅人で来ていた ウクライナ人の子もいて
自分たち二人が共同で家事を担う、というスタイルになった。
普段会えないような地域の人と こうして出会え、話を聞けるのも
またこのボランティアの醍醐味だ。

2.市民の映画交流会に参加

ホストのMargaret(仮名)は、地元NPOの職員さんでもあった。
地域で映画交流会を企画していたらしく、「きてみない?」と声をかけてくれた。
たどり着いたのは市民会館みたいなところ。
いくつか円卓状のテーブルがホールに並んでいて、お菓子とお茶が振舞われている。
あたりを見回すと、地元に住んでいるらしき ポーランド人たちが家族連れでやってきている。
そのお茶とお菓子をもって、隣の (ちょっと小規模な)シアタールームに持ち込んでいく。

映画の内容は 現地語だったためあまり分からなかったけど、
こういう地域のつながりが とてもおもしろいなと思った。
みんな家族連れでくるから、親子ともども お互いに親近感を深められる。
どこそこの子がこうで、というのが 他の家族にもわかる。
「子どもは地域で育てるもの」を体現しているようで、
こうしたモデルはもっと 日本でも活用していくべきだな、と感じた。
とっても良い体験でした!
3.子どもたちのフィールドトリップに付き添う

こちらもNPOつながり。
地元の子どもたちを連れて、地下の炭鉱にもぐりこむ 遠足みたいな企画らしく、
カメラマンとして 自分も同行することになった。


けっこう長くて、すべて通り終えるのに 2時間くらいかかった。
なんでも、大戦期間中に 避難経路としても使われていたらしい。
子どもたちにその遺産をくぐらせることで、肌で体感してもらうことが その目的のようだ。
ちょくちょく「どこから来たの?」と尋ねられて、ちょくちょく子どもたちと話せたのが楽しかった。
けっこうざっくり書いてしまいましたが、
こうした生活のみでかかったお金は ほとんどありませんでした。
買ったものとしては、自分用の軽菓子代くらい。
あとは、途中で観光用に 近くの都市に出かけていったときの 交通費など。
もし、急ぎでなく 現地の人との交流も重ねて旅をしてみたいのなら
ぜひとも、おすすめのやり方です。

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