
ぼくは高校を三日で辞め、その後三年間の独学を経て
当時の入試倍率で5~6倍、(あまり好きなはかり方ではありませんが)偏差値にして65~70程度の
今の大学に 現役で合格しました。
先生もいない。同級生、先輩、後輩もいない。
カリキュラムも、授業も、教科書も、何もない。
そんな孤独な生活で、毎日勉強に励み
ときには映画やテレビを観たり、ゲームをしたりして 学んでいました。
塾には通いましたが、
最初の半年近くに高卒認定で苦手科目を克服するために集中的に行ったのと、
一年生分の世界史を受けたのを最後に、受験本番までまったく通いませんでした。
いったい、どんな独学生活を送ったら 合格までたどりつけたのか?
その振り返りをしてみたいと思います。
①志望大学を 早い段階で決めた

まず、早くも 高校一年生の夏までには 受験する大学を決めていました。
「はやいっ!」と思われるかもしれませんが・・・。
事情を話すと、もともと自分には すごく行きたいと思う高校がありました。
しかし、そちらは受験失敗で見事に粉砕・・・。
希望を失いかけていた中、せめて同じ系列の大学を 今度こそ目指したい、という気持ちが残っていたため、
この決断の早さにいたったと思います。
受験大学を早く絞ったおかげで、対策も相当立てやすかったです。
というのは・・・ たとえば自分のケースだと、
受験科目が 実質三教科(国語・英語・世界史)だけで済んだからです。
もちろん、高卒認定の試験は9~10科目くらいあるため、その勉強はしたのですが
そちらに半年ほど費やして合格した後は、自然科学や数学は思い切って捨てました。
なので、残りの二年間半分を 丸ごと三教科だけに費やせたため、
万遍なく勉強しないといけなかった他の高校生に対して
アドバンテージがあったと思います。
自分の場合は、ちょっと極端かもしれませんが・・・。
いずれにしても、早いうちに 行きたい大学・勉強分野にめどを立てて 戦略を練っていれば、勉強もはかどると思います。
②資格試験を学力の指標に

学校に行けば、定期テストがあって 「自分の学力が今どのくらいかな」と、
チェックすることができます。
自分にはその学校がなかったので… この点で、資格試験を利用しました!
メジャーでいえば英検と漢検ですが、他にも 世界史検定やことわざ検定なども受けていました。
「漢検二級をまんべんなくやれば 一次試験(センター)の漢字部門でほぼ確実に満点をとれる」
「英検準一級をとれば 一次の英語が満点換算になる ※1」
「世界史検定二級は 高校の世界史をだいたいカバーしているから、取ったら自信になる」
「ことわざ検定三級で 大学受験で出題される 慣用句や古語は答えられる」
・・・といった具合に、ひとつひとつの関門を自分で設定し
「この試験を~か月間かけて、このときに取れるよう がんばってみよう」
と、ターゲットを明確にしぼって勉強していきました。
実際、試験に受かったときは とてもうれしかったですし、
それが「独学でもちゃんと伸びてるんだ」と、安心感も与えてくれました。
もちろん、英検や漢検は いきなり高い級から目指したわけでもなく、
準二級・二級・準一級・・・と段階ごとに受けていきました。
自分に合ったレベルから、自身のペースに合わせて学んでいけたので
「まぁ二年半の間のどこかでできてればいいや」と、ちょっと気も楽でした。
※1 自分の受けた大学が、そういう規定でした。
実際、センター試験ではけっこうミスしてしまったのですが
このおかげで満点を維持できたのが大きかったです。
なのでここでも、①志望大学を早めに決めたこと、が役に立ちましたね。
③「学びは楽しいもの」を忘れない

独学生活の唯一良い点が、自分のペースを維持できること。
なので、「定期テストが迫ってるから 丸ごと暗記しなきゃ!」と、
プレッシャーに駆られることも そんなになかったです
(もちろん、資格試験の前にドキドキ緊張することはありましたが)。
テレビやラジオ、ゲームやマンガなど いろんな媒体を使ったし、
本屋に出かけて おもしろそうなタイトルを見つけては 買って読んだりしていました。
学校で使われている教科書は 世界史以外、まったく使いませんでした。
その世界史でも、気になったことをあとから確認するには まとめてあって良い教材だと思いましたが、
それだけだと なんかあまりおもしろくなかったし、そもそも読む必要もなかったと思う。
それよりも、ストーリー仕立てで歴史をひととおり紹介してくれる本があって、そっちだけを読んでました。
付け焼刃で暗記したものより、自分から疑問を抱いたことを調べ、
心から納得・理解したときのほうが 定着感はしっかりしています。
それが 現代文で自分の意見を書くときにも困らなくなるし、
また長期的に見て、その人の主体性を磨き、その人の魅力にもなります。
そういった点で、「自分のペースで、楽しみながら学べる」ことは大きかったなぁ~と思います。
「学校にいかないで難関大学に受かった」というと、「すごい!」と言われることもあります。
けど、自分は自分のことを とても平凡な人間だとおもっているし、
特別な才能も なにもありません。
努力をするモチベーションと、実際にやる勇気があれば
後天的に能力をどこまでも伸ばしていける。
今でも、そう信じています。
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